立体作品工程

立体作品ができるまでをご紹介いたします。

立体作品制作過程

1

材料の木はシナです、厚さは3センチ、型紙より少し大きめにカットします。

首を少し曲げたりという仕草はこの遊びの部分がないと上手くいきません。
手持ちのジグソーが小さいので、カット面が曲がらないように慎重に切ります。




立体作品制作過程2

2

ノコギリ・彫刻刀・ルーター(歯医者さんが使うような小形の削る道具です。
慣れましたが、好きな音ではありません!)を使って形を作ります。

ハーモニカ・リコーダー等の小道具は先にまとめて作っておきます。
その道具に合わせて手の形を決めます。

この粗彫り段階までが春樹の仕事です。


次の段階から順子が担当しています。

立体作品制作過程3

3

一番大切な目の位置を決めてから、細かい部分を削りだしてゆきます。

何度もいろいろな角度からバランスを見て、やすりを細かいものに変え

ながら、表面を滑らかに整えます。目は自然な凸面になるように仕上げます。


この時小さな傷を見逃すと後で焦がした時に、傷が浮き上がって

くるので細心の注意を払います。

立体作品制作過程4

4

いよいよ目をコテで焦がします。 以前はガス式のはんだごてを使っていたの

ですが、今はバードカーヴィング用の平らな電気ペンの先を滑らかに砥いで

使っています。温度の微妙な調整が出来るようになって、失敗が減りました。

それでもつい息を止めて焦がすので、終るとハアハアしてしまいます。

目をきれいに焦がせた時はそのまま次の体を焦がす段階に進みます。

どうしても目の艶が出ない時や、変に凹んでしまったりした時は失敗作として

作業は中止します。

立体作品制作過程6

5

小さなガスバーナーで体を焦がして、金属のやすりで磨きます。

その後紙やすりで細かく表面の調整をして電熱ペンで模様を描いたり目の周

りや耳の中を削って仕上げます。

リスは手と足に細く指の線を刻みます。



6

これは後ろから見たところです。
次に焦げ色を定着させる塗料を1回、ウレタン樹脂のつや消しタイプの塗料を

2回スプレーして、乾いたら細かいやすりでもう一度表面を滑らかに整えます。

 

立体作品制作過程7

7

スプレーをかけ終ったところです。

目には覆いをして塗料をかけますが、最後にもう一度目の上を電熱ペンでな

ぞって、艶が出るようにします。ハーモニカをボンドで手に固定します。

立体作品制作過程8

8

この後別に焦がして仕上げたリスの尻尾をボンドで接着して完成です。
(最後の完成した写真を撮り忘れて、モデルになったコウサギとコリスをお

嫁に出してしまいました。すみません。)









森のドールハウスと動物たち展

2024年3月6日〜20日

東京銀座 木の香さんにて

 

作家紹介
作品
日記
お問い合わせ

▲Youtubeにて展覧会の様子公開中です

ポストカード販売
▲人気作品3枚セット!
ご購入の方へ

立体作品とブローチ作品の一部は、くらふと楓杏(ふうあん)さんでお買い求めいただけます。

また現在creemaにてブローチのみ購入可能です。

(希望の作品がくらふと楓杏さんにない場合はお問合せまで。在庫確認いたします。)絵画作品は展覧会にてお買い求めください。

ウッドバーニングのブローチや立体作品をお買い下さった皆様へ

 

色が薄くなった物に関しては、無料で焦がし直しをしております。展示会の折にお持ちいただくか、お送り下されば手直ししてお届けしますので、遠慮なくお申し付け下さい。ご送付の際は問い合わせにてご連絡先をお知らせください。

僕たちが生まれるまで
▲立体作品の制作現場
僕たちが生まれるまで
▲立体作品の制作現場
ウッドバーニング、BPS技法
▲オリジナル技法についての解説です